次々と発生した積乱雲が並び、降雨域が帯状に延びる現象。暖かく湿った空気により積乱雲が形成されて風で流された後、元の場所で次々と積乱雲が発生することで雨雲が連なり、長時間にわたって強い雨を降らせる。規模は幅20~30キロメートル、長さ50~100キロメートルほどになることが多い。2012年7月の九州北部豪雨や、14年8月に土砂災害で75人の死者が出た広島市の豪雨も線状降水帯によるものと考えられている。15年9月9~11日に発生した「平成27年9月関東・東北豪雨」では、幅約200キロメートル、長さ500キロメートル以上と非常に大規模な線状降水帯が発生。関東地方から東北地方にかけて記録的な大雨をもたらし、栃木県や茨城県、宮城県に大雨特別警報が発令された。