恒星と恒星の間に広がる宇宙空間のこと。恒星間空間とも呼ぶ。太陽からさまざまな粒子が吹き出す太陽風の到達範囲である太陽圏の内側の空間や、銀河と銀河の間にある銀河間空間とは区別される。完全な真空ではなく、主に水素とヘリウムからなるガスと、炭素やケイ素を主成分とするちりが非常に低い密度で漂っている。こうした物質は星間物質と総称される。2013年9月、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、1977年9月に打ち上げた無人探査機ボイジャー1号が、人工物として初めて太陽圏を離れ星間空間に入ったとみられると発表した。探査機周辺の空間のデータを解析した結果、太陽風による粒子の密度が減少した一方で、宇宙線に由来する電子の密度が上昇して、星間空間で予測される電子密度に達したことがわかったという。こうしたデータから、ボイジャー1号が星間空間に入ったのは、2012年8月25日ごろだと推測されている。