東シナ海や四国沖で発生し、日本の太平洋南岸を東から北東へと発達しながら進む低気圧。かつては、台湾沖で発生し、雨や雪をともなう荒天をもたらすことから、「台湾坊主」とも呼ばれていた。1年を通じて発生するが、冬から春にかけて発生しやすい。低気圧の中心に向かって、南側から湿った暖かい空気(暖気)が流れ込み、北側から乾いた冷たい空気(寒気)が流れ込むため、暖気と寒気がぶつかる太平洋側で雨や雪が降る。地上付近の気温が高いと雨に、低いと雪になる。また、同じ気温でも湿度が低いほど雪になる傾向がある。2014年2月8日、関東甲信地方の記録的な大雪の原因となり、東京都心部に1969年以来、45年ぶりとなる27センチの積雪をもたらし、山梨、埼玉などの山間部では、積雪で道路が寸断された集落が孤立状態となる被害が生じた。