2013年9月13日に小笠原諸島近海で発生した大型の台風。名称はマンニィ。勢力を強めながら太平洋上を北上して、同月16日朝に愛知県豊橋市付近に上陸し、その後、速度を速めながら東海、関東甲信、東北地方を縦断する形で通過した。同日夜には北海道東沖で温帯低気圧になった。接近に伴い、上陸前から広い範囲で大雨となり、気象庁は京都府、滋賀県、福井県に大雨特別警報を発表。同年8月の「特別警報」運用開始以降、初めての発令となった。この3府県以外でも、近畿地方を中心に避難指示が相次ぎ、対象者は最大約50万人に上った。京都府では、京都市内を流れる桂川や福知山市の由良川が氾濫し、住宅の浸水被害が続出。また、埼玉県や群馬県では突風により窓ガラスが割れるなどの被害が出た。同月26日時点で、河川の氾濫や土砂崩れにより、全国で6人が死亡、2人が行方不明(消防庁調べ)。政府は10月4日の閣議で、同台風による被害を激甚災害に指定すると決定した。