スマートフォン(スマホ)などで使用されるグーグルの基本ソフト(OS)であるアンドロイド用のアプリを不正に改造した偽アプリの一種。リパックとは、アプリを一度分解し、ウイルスを仕込んで再構成すること。リパックされたアプリは、正規のアプリになりすまして、インストール時に通話履歴や連絡先、位置情報などへの外部からのアクセス許可を求め、個人情報や金融機関へのログイン情報を入手する。悪質なものでは、遠隔操作機能のあるウイルスを仕込み、通話音声の盗聴、メール内容の盗み見などを行う。情報セキュリティー大手のトレンドマイクロ(東京本社・渋谷区)などによると、リパック用のキットはネット上で無料配布されており、実際に、無料通信アプリ「カカオトーク」や、人気ゲーム「モンキー・ジャンプ2」などのリパックアプリが発見されている。これらは正規のアプリ同様に作動するため、感染に気づきにくい。予防法としては、(1)公式マーケット以外のアプリストアからダウンロードしないこと、(2)セキュリティーソフトを導入すること、(3)インストールの際に、多くの個人情報へのアクセスを求められた場合には安易に同意しないこと、などが挙げられる。