アメリカのアップルが2014年9月に販売を開始した2種類のスマートフォン。07年に発売された初代iPhoneから数えて8代目にあたる。前機種であるiPhone 5sと比較して、大きく変更されたのはディスプレーのサイズ。iPhone 6は4.7インチ、iPhone 6 Plusは5.5インチと、4インチだったiPhone 5sから画面を大型化している。本体サイズも大きくなり、iPhone 6は高さ138.1ミリ、幅67ミリ、厚さ6.9ミリで重さ129グラム、iPhone 6 Plusは高さ158.1ミリ、幅77.8ミリ、厚さ7.1ミリで重さ172グラムになった。また、従来は本体上部に設置されていた電源ボタンは、右側面に移された。ディスプレーとサイズ以外の仕様は2機種ともほぼ同じで、CPUにはA8チップを採用し、iOS8をプリインストール。最大150MbpsのLTEや無線LANの高速規格であるIEEE 802.11acに対応することで、通信を高速化している。また、iPhoneとしては初めて、近距離無線通信(NFC)機能を備え、アメリカではそれを利用した新しい決済サービス「Apple Pay(アップルペイ)」を提供する。容量は16ギガバイト、64ギガバイト、128ギガバイトの3種類。日本では、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの携帯電話会社3社が販売するほか、アップルストアでもSIMロックフリー版が販売された。