インターネットの通信販売サイトやクレジットカード決済などに使われている無料暗号化ソフトウエア。欧米のチームによるOpenSSLプロジェクトが開発、管理し、無料で提供しており、インターネット上のサイトの約3分の2が利用しているといわれる。2014年4月8日、ネットセキュリティーの情報を発信している一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC、東京都千代田区)が同ソフトに情報漏えいの可能性がある脆弱性(ぜいじゃくせい)を指摘。悪用されると、住所、氏名、クレジットカード番号や暗証番号などの個人情報を奪われる危険性があると注意を喚起し、修正済みバージョンへのアップデートを呼びかけた。脆弱性は12年に配布された、通信相手の存在を確認する「Heartbeat(心臓鼓動)」という新機能に存在することが判明。発見者は新機能の名称にちなみ、脆弱性を「Heartbleed(心臓出血)」と名付けた。