NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査チームがケプラー宇宙望遠鏡を使って発見した地球型の惑星。2015年7月23日、発見が発表された。地球から約1400光年(1光年は約9兆5000万キロメートル)離れたはくちょう座の方向にあり、直径は地球の約1.6倍で、太陽に似た恒星ケプラー452の周囲を385日の周期で公転している。この恒星は表面温度が太陽とほぼ同じで、太陽よりも1割ほど大きく、2割ほど明るい。ケプラー452bと恒星の距離が地球と太陽の距離に近いため、水が蒸発や凍結せずに生命が存在できる条件に見合う「ハビタブルゾーン(生命生存居住可能領域 habitable zone)」に当てはまる。惑星の成分などはまだ明らかになっていないが、岩石や水、大気が存在する可能性が高いことから、第二の地球探しに役立つものと期待されている。ケプラー宇宙望遠鏡がこれまでに発見した惑星候補の数は4696個で、そのうち、ハビタブルゾーン内にある惑星はケプラー452bを含めて12個となる。NASAでは、これまで発見された惑星の中でケプラー452bが最も地球に似ていることから、「地球のいとこ」と呼んでいる。