アメリカのセントラルミズーリ大学のカーティス・クーパー教授が発見した2233万8618桁の素数のこと。2016年1月21日、同大学が発見を発表した。クーパー教授は、世界各国のボランティア参加者がコンピューターをつないで素数を探す「GIMPS(ジンプス)」というプロジェクトのメンバー。同プロジェクトでは、「2のn乗-1」で表される、より大きなメルセンヌ素数を探し出すことを目的としている。新たに発見された最大のメルセンヌ素数は、「2の7420万7281乗-1」で表されるもので、M74207821と命名された。従来最大だったのは、同教授が13年に発見した「2の5788万5161乗-1(1742万5170桁)」という48番目のメルセンヌ素数。新たに発見された49番目のメルセンヌ素数は、それを約500万桁更新した。同教授のコンピューターからGIMPSに発見が報告されていたのは15年9月17日だが、GIMPSデータベースの定期点検で発見に気づいたのは16年1月7日だった。同大学に対しては、GIMPSから3000ドル(約36万円)の賞金が与えられる。