花崗岩(かこうがん)が風化してできた土。真砂(まさご)、さば土、山砂とも呼ばれ、園芸では「真砂土」と表記されることが多い。砂粒の粒子が細かいものから粗いものまである。安価なため、街路樹用土、庭土、学校などの敷土に用いられるほか、園芸や農業、建築など幅広い用途で利用されている。園芸で使用される場合、養分を含んでいないため、ほかの土と混ぜて用いる。まさ土は日本の国土の約13%を占め、東海地方から西日本に集中し、特に山地部に多い。地表から1~2メートルまでは粗い砂状で、水を含むと粘着力が弱まり、崩れやすくなる。大量の雨が降ると、表層土の底部に浸透してきた水がたまり、地表から厚さ2メートル程度までの表層土が崩れる表層崩壊を起こす。2014年8月19~20日に、広島市安佐南区、安佐北区で起こった大規模な土砂災害(広島土砂災害)も、両地区の山地斜面のまさ土の特性が発生の一因となったことが指摘されている。