2014年11月22日の午後10時8分ごろに長野県北部を震源として発生した地震。水平方向の圧力を受けて断層の片方が乗り上げるようにずれる逆断層型の地震で、震源の深さは5キロメートル、地震の規模はマグニチュード6.7。同県長野市、小川村、小谷(おたり)村で震度6弱を、信濃町、白馬村で震度5強を観測した。同月23日には政府の地震調査委員会が、神城(かみしろ)断層の活動による可能性が高いという見解を発表。同断層は、長野県から山梨県にかけて約150キロメートルに及ぶ日本最大級の活断層、糸魚川−静岡構造線断層帯の北端にあたる。翌24日には、震源が神城断層とされることや、11年3月12日に長野県栄村を中心に発生した長野県北部地震と区別する必要があることから、長野県がこの呼称を定めた。気象庁では「長野県北部の地震」という名称を用いている。長野県、新潟県を合わせて、12月1日時点で重軽傷者46人、住宅の全半壊102棟(消防庁調べ)と大きな被害を出したが、死者、行方不明者は出なかった。