太陽系の最も外側に存在すると推定されている9番目の惑星の仮称。2016年1月20日、アメリカのカリフォルニア工科大学の研究チームが、存在の可能性を示す証拠が見つかったと学術誌「アストロノミカル・ジャーナル」に発表した。同チームは、海王星の軌道の外側にあるカイパーベルトという領域にある六つの小惑星の動きに着目。それらの軌道の向きが非常に近かったことから、未知の巨大な惑星の重力を受けている影響ではないかと推定。これが、プラネット・ナインの存在を示す証拠である可能性があるとした。存在が推定される惑星の直径は地球の約2~4倍、質量は約10倍で、海王星の軌道の約20倍遠くにあり、太陽の周りを1万~2万年かけて公転していると見られる。推定はコンピューターシミュレーションによるもので、実際に望遠鏡で存在が確認できるまでは数年かかるとされている。