火山噴火のうち、比較的小規模な爆発を繰り返して、マグマや火山弾を次々と放出する様式。火口からマグマそのものを噴出するマグマ噴火の一種。イタリアのリパリ諸島にあるストロンボリ火山で、この様式の噴火が継続的に観測されることから名づけられた。比較的粘性が低く、ガスを多く含んだ玄武岩質のマグマが地下から上昇することで発生し、数分~数十分間隔でマグマのしぶきや凝固した破片、火山弾を周期的に放出。火口の周辺には噴出物が積もった円錐形の丘ができる。噴煙の高さは2~10キロメートル程度。日本にある火山では、伊豆大島(東京都)の三原山、阿蘇山(熊本県)などでこの様式の噴火が観測される。2014年11月には、阿蘇山の中岳第1火口でストロンボリ式の噴火が発生。阿蘇山で観測されたのは、1993年2月以来、21年ぶりだった。