アメリカのIT大手グーグルが開発するメガネ型情報端末。2012年4月に同社が開発を表明した。メガネの右上部に小型のディスプレーが取りつけられており、利用者が側面のタッチパッドを指で触れたり、音声で指示を出したりして操作する。スマートフォンと連動して、地図や交通情報、天気などの情報をディスプレーに表示させることができるほか、電子メールの閲覧やインターネットへの接続などが可能。また、小型のカメラが内蔵されており、ユーザー自身の目から見たような写真や動画を撮影し、それをインターネットで配信することもできる。ハンズフリーで操作できる利便性などから、スマートフォンに続く次世代の情報端末として期待される半面、盗撮などのプライバシー侵害に悪用される可能性や、着用したままの自動車運転で事故につながるおそれなどを懸念する声も少なくない。13年4月に、プロジェクトに参加するアメリカ在住の応募者を対象として試作機の販売が開始され、同年5月には、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のフェイスブックやツイッター、ニュースネットワークのCNNなどが、専用のアプリ提供を開始した。一般への販売は14年以降と予想されている。