主に肉食で、比較的細長い体と長い後ろ脚を持ち、二足歩行をした恐竜のグループ。分類名としては「獣脚亜目」ともいう。恐竜は、トカゲに似た形状の骨盤を持つ竜盤目と、鳥に似た骨盤の鳥盤目に大別され、前者はさらに四脚の竜脚類と二脚の獣脚類に分けられる。獣脚類は、三畳紀後期にあたる2億3000万年前ごろから、白亜紀後期の6500万年前ごろまで地球上の広い地域で繁栄し、ティラノサウルスやアロサウルスなど、知名度が高い種も多い。近年では、獣脚類が鳥類の祖先になったとする説が有力で、羽毛が生えた種もいたと考えられている。2013年3月には、12年5月に青森県南部町在住の中学1年生が、岩手県久慈市にある地層で発見した化石が、約8500万年前の獣脚類のものであることが判明した。獣脚類の化石としては日本国内で十数例目の発見で、東北地方では初であることから話題を呼んだ。