アメリカの航空機会社、ボーイングが開発した自己破壊機能の付いたスマートフォン。国防関連の政府機関の工作員や職員、防衛産業の関係者など、徹底した機密保持が求められる利用者が対象で、一般には販売されない。同社がアメリカ連邦通信委員会(FCC)に提出した資料によると、ケースのネジは改造防止処理の施されたカバーに覆われ、分解を試みるとその形跡が分かるという。また、ケースを無理にこじ開けると、保存されているデータやソフトが削除され、操作不能にする自己破壊機能が作動する。基本ソフト(OS)は世界最大手のIT企業、グーグルが開発したアンドロイドのソフトウエアのセキュリティー強化版が搭載され、通話や保存データは暗号化される。