マルスダレガイ目マルスダレガイ科の二枚貝。学名は、Mercenaria mercenaria。かつては、Venus mercenariaという学名であったことから、和名はVenus(ビーナス)を漢字で「美之主」と当て字にし、本美之主貝とされた。厚く硬い殻を持ち、最大で10センチ以上になる。原産地は、北アメリカ、大西洋だが、1998年に外来種として千葉港で発見され、現在は東京湾全域に増殖し、分布している。東京湾へは、船のバラスト水にまぎれて移入されたと考えられている。在来種のアサリやシオフキがすめない、港湾や水路などの酸素の乏しい海底を生息場所にしている。味は美味で、アメリカではクラムチャウダーやパスタの具材として利用されている。日本国内でも近年、「白はまぐり」「白あさり」「大あさり」という名称で市場に出荷されていたことがあるが、ハマグリ類とは別種のもの。