グーグル傘下の企業ディープマインドが開発した、自ら学習する人工知能。イギリスの科学誌「ネイチャー」の2015年2月25日付電子版に掲載された論文で発表された。一連の行動を通じて報酬が最も多く得られる方法を学ぶ強化学習と、コンピューター自身が学習によって判断基準をつくり出し賢くなる深層学習を組み合わせたことで、人間が教えなくても自分で学習し、能力を高めていくのが特徴。開発チームは「スペースインベーダー」や「ブロック崩し」など、49種類のゲームをDQNに与え、事前知識なしでプレーさせた。DQNはそれらに繰り返し挑戦することで好成績を上げるコツを自力で学習し、29のゲームでプロのゲームプレイヤーと同等か、上回る成績を挙げたという。将来的には、ロボットや自動運転車などに幅広く応用できる汎用人工知能につながる開発として、注目を集めている。