熱中症の起こりやすさを数値化した指標。正式名称は湿球黒球温度(WBGT)といい、通常の気温だけではなく、湿度の影響を見るために温度計の感温部を湿らせたガーゼで包んで測る湿球温度、日射の影響を見るために黒色の銅製の球の中に温度計を入れて測る黒球温度を用いて算出する。数値の大きさによって「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」「ほぼ安全」の5段階に分けられており、最も危険性が高い「危険」(指数31度以上、参考気温摂氏35度以上)の場合には、原則として運動は中止し、日常生活でもできるだけ外出を控えるべきとされる。また、その下の「厳重警戒」(指数28~31度、参考気温摂氏31~35度)でも、激しい運動や持久走は控え、外出時も炎天下は避けるべきとされている。環境省では例年6月からの4カ月間、全国841地点の1時間ごとの実況値や2日後までの予測値をホームページ(http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php)で公表しているほか、13年6月には個人向けに電子メール配信サービスも開始した。