兵庫県淡路市佐野新島に建設された太陽光発電所。同県と淡路島の3市(洲本市、南あわじ市、淡路市)が進める、エネルギーや食料の自給を目指す「あわじ環境未来島構想」の一環として、公募で選定された電力事業会社のクリハラント(大阪市)によって建設された。2012年9月に着工、13年3月に一部で発電を開始し、14年3月10日、全面運転が始まった。11ヘクタールの敷地に約3万2000枚の太陽光発電パネルが設置されており、最大出力6990キロワット、年間発電量は約810万キロワット時。約2250世帯分の年間使用電力を賄い、年間3350トンの二酸化炭素排出量を削減できるという。発電した電気は、関西電力に売却される。淡路島は日照時間が長く、広大な土地があったことから、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)の建設が続いており、同発電所のほかに、オリックス淡路メガソーラー発電所など、淡路市内だけでも計12カ所の太陽光発電所の建設、計画が進められている。こうした再生可能エネルギーの活用により、兵庫県では、2050年までに淡路島の電力自給率を100%にする目標を立てている。