スティック状の超小型パソコン。長さ10センチメートル程度、幅3~4センチメートル程度と手のひらに載るサイズで、重さも数十グラムしかない。外観はUSBフラッシュメモリーに似ているが、CPU(中央演算処理装置)やメモリー、ストレージ(記憶装置)を搭載するなど、内部構成は一般的なパソコンとほぼ同じ。あらかじめWindowsがインストールされているものが多く、本体のHDMI端子をディスプレーやテレビに接続すれば、パソコンとして利用できる。小型で接続も容易なことから、家庭やオフィスでの利用だけではなく、外出先への携帯や店頭ディスプレーなどでの利用に適している。スティック型パソコンの分野でさきがけとなったのは、マウスコンピューター(本社・東京都千代田区)が2014年12月に発売した「m-Stick」。発売直後から大きな反響を呼び、一時品切れになるほどの人気商品になった。その後、15年3月にユニットコム(本社・大阪市)が同じくスティック型の「Picoretta」を発売。4月にはアメリカの半導体大手インテルも「Compute Stick」の発売を発表するなど、パソコン各社の参入が相次ぎ、注目が高まっている。