60歳以上のパイロット。かつては59歳が上限とされていたが、退職者の増加などに伴い、運輸省(現・国土交通省)は1996年に上限を62歳に引き上げ、さらに2004年には64歳まで引き上げた。その後、景気回復による航空需要の拡大や、格安航空会社(LCC)の新規参入が相次ぎ、パイロット不足が深刻化。14年6月27日、国土交通省は15年度から年齢制限をさらに1~2年引き延ばす案をまとめ、有識者検討会に提案した。加齢乗員は年齢による判断力や身体機能の低下、病気のリスクなどがあるため、通常の航空身体検査に加えて、不整脈など7項目の追加検査が義務付けられている。