沖の鳥島(東京都小笠原村)の南東約700キロメートルの海底で発見された、マントルが露出したドーム状の岩塊。メガムリオンとは、マントルを構成するカンラン岩や地殻を構成する斑レイ岩でできたドーム状の地形を指し、「海洋コアコンプレックス」とも呼ばれる。発見された岩塊が縦125キロメートル、幅55キロメートル、高さ約4キロメートルと、およそ東京都の3倍という世界最大級の巨大なものだったことから、東宝の特撮映画の怪獣ゴジラにちなんで命名された。ゴジラ・メガムリオンは約1000万~500万年前に起こった海底の変動で地殻の一部が破れ、内部のマントルが露出してできたと考えられている。通常は地底深くにあるマントルを直接、観察し研究することで、地球内部の仕組みの解明に役立つと考えられている。また、マントルが有用な金属や鉱物を含んでいることから、新たな海底資源としても期待されている。