インターネット上の住所に相当するIPアドレスを地域名で表示することができるドメイン名。「地名TLD(地域名TLD)」「地名ドメイン」などとも呼ばれる。ドメイン名とは、URL(いわゆるアドレス)やメールアドレス(@より後)を構成する文字列のことで、「.com」などドメイン名の最後に来る文字列をトップレベルドメイン(TLD)という。一般的なトップレベルドメインであるgTLD(ジェネリックトップレベルドメイン)は従来、「.com」「.net」など22種に限定されていたが、2012年に規則が大幅に自由化され、企業名や商品名、地域名(地理的名称TLD)の使用ができるようになった。地理的名称TLDの管理運営事業者になるためには、その地域を管轄する地方自治体の支持を得て、ドメイン名を管理する民間非営利団体ICANN(アイキャン Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)の審査を通過しなければならない。14年2月20日には、名古屋市の支持を得てICANNに申請中だった管理運事営業者、GMOドメインレジストリ(東京都渋谷区)が審査を通過し、地域名では初となる「.nagoya」の運営を開始。同年4月7日から「.tokyo」の運営も開始され、「.osaka」「.yokohama」などの準備も進められている。