愛知県豊田市在住の一丸貴則が開発したコンピューター将棋ソフト。対局の強さだけではなく、美しい棋譜を残すことも考慮して作成された。数ある選択肢の中から、どの手をどの程度深く読むかをプロ棋士の棋譜をもとに学習し、自動調整する機能を持つ。そのため、将棋ソフトの中では比較的、人間に近い指し方をすると評されることが多い。2012年5月に東京都調布市で開催された、第22回世界コンピュータ将棋選手権では3位に入った。13年4月6日には、第2回電王戦第3局に登場し、現役プロ棋士の船江恒平五段と平手(ハンディなし)、持ち時間各4時間のルールで対局。形勢が二転三転する熱戦の末、184手で船江五段を破った。将棋ソフトが現役プロ棋士に勝利するのは、同年3月30日に行われた第2局のポナンザに続いて、史上2回目。