頭部から首にかけての鮮やかな青色、胸から尾にかけてのオレンジ色が特徴の野鳥。尾羽の先端は黒い。名前のよく似たルリビタキとは別の種で、スズメ目ツグミ科(ヒタキ科)ジョウビタキ属に分類される。学名は、phoenicurus frontalis。ミャンマーやネパール、ブータン、中国、タイ、ベトナムなどの温帯森林に生息する。冬鳥として渡来し、全国でよく見られる一般的なジョウビタキとは異なり、日本で観察されることは極めてまれな迷鳥。そのため、野鳥愛好家の間では「幻の鳥」といわれることもある。2013年4月7日には、沖縄県石垣市内で同市在住の中本純市さんが迷って飛来したと見られる1羽を発見、撮影に成功し、話題になった。国内で撮影に成功したのは、11年5月に山形県酒田市に飛来したとき以来、2例目となる。