スポーツに関する施策を一元的に推進するため設立された行政機関。2011年8月施行のスポーツ基本法に設置を検討することが盛り込まれ、15年5月に成立した文部科学省設置法改正で創設を正式に決定。同年10月1日に文部科学省の外局として発足した。運動施設整備は国土交通省、障害者スポーツの推進は厚生労働省などと、複数の省庁に分かれていた縦割り行政を解消することが主な狙い。長官の下に、管理業務などを担う政策課、国民の健康増進のためのスポーツ普及などを進めるスポーツ健康推進課、選手強化の支援などを行う競技力向上課、国際大会の招致などを担うスポーツ国際課、20年東京オリンピックに向けた準備を行うオリンピック・パラリンピック課の5課を設置。従来の文部科学省スポーツ・青少年局を母体に他府省から再配置された職員も含めた121人体制でスタートした。初代長官には、1988年のソウル・オリンピック競泳男子100メートル背泳ぎ金メダリストで前日本水泳連盟会長の鈴木大地が就任した。