2015年9月末、Jリーグのサッカーチーム、ガンバ大阪の新しいホームスタジアムとして、大阪府吹田市の日本万国博覧会記念公園内に竣工したサッカー専用スタジアム。正式名称は、市立吹田サッカースタジアム。敷地面積は9万65平方メートル、収容人員は4万人。同スタジアムは、「スタジアム建設募金団体」が寄付金を集めて建設し、同市に寄贈。ガンバ大阪を経営する株式会社ガンバ大阪が指定管理者として運営、管理する公民連携の手法を採用した。指定管理の期間は15年9月30日~63年3月31日までの47年半という長期にわたるもの。指定管理が続けられなくなった場合には、市に違約金を支払うことになっている。12年4月~15年3月に募金の受付が行われ、延べ721社の企業と延べ3万4627人の個人から約105億円の寄付金が集まり、助成金と合わせて総工費約140億8567万円を調達。ガンバ大阪が主導して建設を進めたことで、観客、選手にとって理想的なサッカー専用スタジアムとなった。一番の特徴は、観客席からピッチまでの距離が近いこと。タッチラインから7メートル、ゴールラインから10メートルという至近距離で、臨場感あるサッカー観戦が楽しめる。観客席はすべて屋根で覆われており、雨天でも快適。クラブハウス機能や試合用ロッカールームにこだわるなど、選手のことも考えたスタジアムとなっている。16年2月14日には、スタジアムのこけら落としとして、ガンバ大阪対名古屋グランパス戦が開催された。15年11月19日に隣接地にオープンした大型複合レジャー施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」との相乗効果による地域活性化への期待も高まっている。