公益財団法人日本漢字能力検定協会(本部・京都市)が公募して、最も多く寄せられたその年の世相を表す1文字の漢字。1995年に実施を始め、毎年12月12日の「漢字の日」に合わせて1年を振り返り、京都市の清水寺の貫主が揮毫(きごう)して発表する。2014年は、11月1日から12月5日までの期間に寄せられた総数16万7613票の応募のうち、最多となる8679票(5.18%)を集めた「税」が今年の漢字として発表された。この漢字を応募者が選んだ理由としては、14年4月に消費税が5%から8%に引き上げられたことや、税金の使い方を決める政治家らの「政治とカネ」問題が数多く起こったことなどが挙げられた。2番目に多かったのは「熱」で、ソチ・オリンピックやサッカーワールドカップ・ブラジル大会での熱戦や、それに対する熱狂にちなむ一方で、エボラ出血熱やデング熱などの問題も理由に挙がった。3位には、地方議員による政務活動費の不正支出問題や、作曲家のゴーストライター問題などを反映した「嘘」。4位は「災」(御嶽山噴火や広島土砂災害など)、5位は「雪」(映画「アナと雪の女王」のヒットなど)となり、以下10位までは「泣」「噴」「増」「偽」「妖」と続いた。