個別の番組の視聴率(テレビ所有世帯のうち、テレビをつけていた世帯の割合)が、放送全体の視聴率(TOT ; Total of Television 全局合計視聴率)に占める割合のこと。シェアとも呼ばれ、テレビをつけていた人のうち、どれだけの割合がその番組を見ていたかを表している。個別の番組の視聴率を、TOTで割ることで算出する。例として、A局の視聴率が10%、B局25%、C局15%であった場合、TOTは50%。このとき、A局の番組視聴占拠率は20%となる。TOTは放送をしている局だけが対象となるので、ほかの局が番組を放送していない時間帯では、視聴率が同じでも、番組視聴占拠率は相対的に高くなる。つまり、A局(視聴率10%)とC局(同15%)のみが放送していた場合、TOTは25%で、A局の占拠率は40%にのぼる。オリンピックやサッカーワールドカップなど国際大会の中継番組は、開催国との時差の関係で放送が深夜や早朝になることがあるが、日本勢が登場する試合では高い占拠率を記録することがある。2016年8月に開催されたリオデジャネイロ・オリンピックでは、錦織圭選手が出場したテニス男子シングルス3位決定戦が日本時間15日未明から早朝にかけてNHK総合で放送され、番組視聴占拠率57.1%を記録した。