スポーツの試合で、スタジアムなどの競技会場に観客を入れずに行われる試合。競技の罰則規定を犯したチームへの制裁として適用されるほか、天候不順や感染症の流行、暴動など、観客の安全を考慮して行われる場合もある。競技場の入場収入などが入らず、主催者の大きな損失となる。無観客試合の例として以下のようなものがある。2005年4月、中国で開催されたハンドボールの第2回東アジアクラブ選手権が大規模な反日デモのため、会場を北京から蘇州に変更し、無観客試合となった。同年、サッカーのワールドカップ予選で、北朝鮮サポーターが試合で暴動を起こしたため、FIFA(国際サッカー連盟)の制裁措置として同年6月8日の対日本戦が平壌からタイのバンコクに会場を移し、無観客試合とされた。12年9月、愛知県で開催されたゴルフの国内男子ツアー、コカ・コーラ東海クラシックの最終日の試合が、台風の影響で無観客試合となった。14年3月8日には、埼玉スタジアムで行われたサッカーJ1の浦和レッズ―サガン鳥栖戦で、浦和のサポーターがゲートに「JAPANESE ONLY」と書いた差別的な横断幕を掲出。Jリーグは、その横断幕を試合終了後まで撤去しなかった浦和に対して、同月23日の埼玉スタジアムでの対清水エスパルス戦を、無観客試合とする制裁措置を決定した。Jリーグで無観客試合が行われたのは初めて。