19世紀のロシアの作曲家ピョートル・チャイコフスキーにちなんで、4年に1度、モスクワで開催されている国際音楽コンクール。フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールと並び、世界3大コンクールの一つに数えられる。1958年の第1回当時は、ピアノとバイオリンの2部門のみだったが、62年の第2回からチェロ部門が、66年の第3回から声楽部門が加わった。さらに、90年の第9回には、バイオリンなどの製作技術を競う弦楽器製作者部門も創設された。2002年の第12回からは、事前のビデオ審査を経て、参加者が決定されている。また、本来は4年間隔での開催だったが、第13回は前回より5年後の07年に開催され、第14回は11年に開催された。日本人参加者では、第9回(1990年)バイオリン部門の諏訪内晶子、第11回(98年)声楽(女声)部門の佐藤美枝子、第12回(2002年)ピアノ部門の上原彩子、第13回(07年)バイオリン部門の神尾真由子が優勝している。