アメリカのマサチューセッツ州ボストンの市街地で開催されるマラソン大会。第1回大会が開催されたのは1897年4月で、オリンピックを除いて世界最古の歴史を持つ。毎年、同州の祝日「愛国者の日」にあたる4月の第3月曜日に開催されている。東京マラソンやベルリン・マラソン、ロンドン・マラソンなど、世界の主要6大会で構成される「ワールド・マラソン・メジャーズ」の一つ。コースは折り返しがない片道で起伏が激しいことで知られ、直線距離や標高差が国際陸上競技連盟(IAAF)の規定から外れているため、同大会での記録は世界記録としては認められない。一般の市民ランナーの参加も可能だが、海外からオープン枠で参加するランナー以外は、年齢別に設定された参加基準タイムをクリアしている必要がある。日本人選手では、1951年の第55回大会で優勝した田中茂樹をはじめ、君原健二(66年)、瀬古利彦(81、86年)ら7人が優勝している。2013年4月15日に開催された第117回大会では、ゴール付近で爆発物を用いたテロが発生し、多数の死傷者が出た。