サッカーの試合で、八百長などの不正操作を監視し、警告するシステム。FIFA(国際サッカー連盟)の子会社、EWS社(Early Warning System GmbH)が運営している。EWS社は、世界中の450社以上の賭博事業者やブックメーカーと提携し、各国の試合の掛け率などを24時間監視。掛け率の急激な変動など、不正操作の可能性がある場合、即座に試合を主催している国のサッカー協会に警告が通知される。Jリーグなどの日本国内の試合も海外での賭博事業者らにより、賭けの対象になっているため、JFA(日本サッカー協会)は2011年のシーズンから、J1、J2でアジアでは初めて同システムを導入。14年のシーズンから、J3にも導入された。14年3月18日、EWS社から同年3月8日に行われたJ1のサンフレッチェ広島―川崎フロンターレ戦で、賭けに「小さな異常値が見られた」と初の警告が出た。Jリーグは直ちに調査を開始したが、不正は見られず、EWS社も試合に不正な関与がなかったことを結論付けた。