サッカーでフリーキックを行う際、守備側の選手とボールの間の規定の距離(10ヤード。約9.15メートル)を示すために主審が使用するスプレー。アルゼンチン出身のジャーナリストで、実業家でもあるパブロ・シルバが考案した。スプレーでピッチ上に白い線を引くが、1分ほどで消えるため、その後のプレーには影響がなく、芝生を傷めることもない。南米のリーグでは、以前から広く用いられてきた。2011年3月、国際サッカー評議会(IFAB)総会で実験的に使用することが認められ、同年のコパ・アメリカ(南米選手権)で国際大会として初めて使用された。13年6~7月にトルコで行われたFIFA U-20(20歳以下)ワールドカップや、同年12月にモロッコで開催されたFIFAクラブワールドカップなどでも採用。FIFAワールドカップでは、14年6月12日に開幕したブラジル大会で初めて導入された。