1987年にアメリカのテキサス州オースティンで始まった音楽部門と映画部門、インタラクティブ部門からなるマルチメディアの祭典。毎年3月に開催され、10日間の会期中、延べ10万人が集まる世界最大級のイベントとなっている。もともとは小さな音楽イベントとして始まり、94年に映画とIT関連のイベントがスタート。98年にはウェブアワードを設けた。2007年にツイッター社がウェブアワードを受賞して世界的なサービスへと成長したことから、ベンチャー企業の登竜門として、多くのIT企業が参加するようになった。近年では、日本企業の出展も増えてきている。音楽部門は、世界各国から2万人もの音楽関係者が集まる世界最大規模の国際音楽産業見本市の一つ。さまざまなライブが行われるが、1996年からは日本人アーティストだけが集まる「Japan Nite」というイベントが開催され、数多くのアーティストが海外進出の足がかりをつかむなど、注目を集めている。また、映画部門には幅広いジャンルの作品が出品され、2016年には、日本のロックバンド、X JAPAN初のドキュメンタリー映画「We Are X」が最優秀オープニングデザイン賞を受賞した。