ロシアを拠点とする国際ダンス連合が主催する、バレエ関係者を顕彰する賞。20世紀初頭のパリでモダンバレエの基礎を築いたといわれるバレエ団、バレエ・リュスの舞台デザイナーで、画家でもあったアレクサンドル・ブノワ(1870~1960年)にちなんで1992年4月に創設された。毎年春に、主にモスクワで発表され、国籍を問わず、前年に最も活躍したダンサーや振付師、作曲家、舞台デザイナーに贈られる。世界的に権威のある賞の一つで、過去の受賞者には、振付師のモーリス・ベジャールや「現代バレエの女王」といわれるシルビー・ギエムがいる。2014年5月27日、スウェーデン王立バレエ団の第1ソリストである木田真理子が、「ジュリエットとロミオ」のジュリエット役を評価されて女性ダンサー部門を受賞した。日本人として、同賞の全部門を通じて初の受賞となった。アメリカン・バレエ・シアターのトップダンサーであるポリーナ・セミオノワも同時受賞した。