世界野球ソフトボール連盟(WBSC)の主催で4年に一度開催される野球の国際大会。第1回大会は2015年11月8~21日に日本と台湾で開催された。この大会は従来、国際野球連盟(IBAF)が主催していたワールドカップ、インターコンチネンタルカップを再編する形で創設された。アメリカのメジャーリーグ機構と選手会が主催するワールドベースボールクラシック(WBC)は前回上位チームや予選突破チームが参加するが、プレミア12は直近4年間における各国の国際大会などでの成績をポイント化した世界ランキングの上位12カ国に出場権が与えられる。ポイントは各国のトップチームだけではなく年代別代表の成績も対象とされることから、野球の総合的国力を反映する大会と位置づけられている。第1回に出場した国と地域は、日本、台湾、アメリカ、キューバ、オランダ、ドミニカ共和国、カナダ、韓国、プエルトリコ、ベネズエラ、イタリア、メキシコの12カ国。また、WBCがシーズン開幕前の春に開かれるのに対し、プレミア12はシーズン後の秋に行われる。第1回には、メジャーリーグ各球団の40人枠に登録されているメジャーリーガーは出場しなかった。大会は6カ国ずつ2グループに分かれて総当たりの1次ラウンドを行い、各グループ上位4カ国がトーナメント形式の決勝ラウンドで優勝を競う。国内球団所属の有力選手をそろえた日本は優勝が期待されたが、準決勝で韓国に敗れて3位に終わった。初代王者は決勝でアメリカを破った韓国となった。