「エレクトロニック・スポーツ(electronic sports)」の略で、対戦型コンピューターゲームで行われる競技のこと。競技者はインターネットやローカルエリアネットワークで接続されたパソコン、ゲーム機を用いて他の競技者と対戦する。競技に用いられるゲームには、一人称視点の射撃シューティング(FPS)、リアルタイム戦略ゲーム(RTS)、レースやサッカーなどのスポーツゲーム、格闘ゲームなどがある。欧米では1990年代後半から2000年代前半にかけて、賞金付きのゲーム大会が開催されるようになって賞金を主な収入として生活するプロゲーマーも現れ、スポーツの一種という認識が定着していった。アジアでも韓国や中国を中心に人気が高まり、07年のアジア室内競技大会では正式種目に採用されている。日本では、家庭用ゲーム機中心のゲーム市場ができあがっていたこと、ゲームは子どものものという見方が強いことなどの理由から、海外に比べて普及が遅れていた。しかし、15年4月には一般社団法人の日本eスポーツ協会(東京都渋谷区)が設立され、16年3月に第1回日本eスポーツ選手権大会が開催されるなど、国内でも注目が高まりつつある。