不要になった商品を個人間で売買できるスマートフォンのアプリケーションソフト。数分程度で出品手続きができる手軽さや、代金のやり取りを業者が仲介することによる安全性が特徴で、個人間取引には基本的に消費税がかからないこともあって、利用者が拡大している。一番人気の「メルカリ」は、2013年7月にサービスをスタート。1日の出品数は10万点以上で、月間流通総額は数十億円に及ぶ。14年5月のテレビCM開始後利用者が急激に増え、15年1月に1000万ダウンロードを突破した。12年7月にサービスを開始した女性限定のフリマアプリ「フリル(Fril)」は300万ダウンロードを突破し、月間流通総額が5億円を超えるなど、メルカリに次ぐ人気を誇る。13年12月にはLINEが「LINE MALL」、14年11月には楽天が「ラクマ」を公開してフリマアプリに参入。15年2月現在、メルカリ、フリルは売買成立時に10%の手数料がかかるのに対し、LINE MALL、ラクマは手数料無料で差別化を図る。利用者が増える一方で、子どもが親のクレジットカードを勝手に使って多額の買い物をする、アプリに表示されていた商品と実物が異なっていたなどのトラブルも発生。国民生活センターでは、慎重な利用を呼びかけている。