男子プロテニス協会(ATP)が主催するワールドツアーの年間最終戦として開催される大会。第1回は1970年に「マスターズ・グランプリ」の名称で行われた。その後、90年に「ATPツアーワールド選手権」、2000年に「マスターズカップ」と名称を変え、09年に現在の大会名になった。過去約1年間の戦績から算出される世界ランキング(ATPランキング)とは別に、年頭のシーズン開始から最終戦までに獲得した合計ポイントで出場権を争い、シングルスは8人、ダブルスは8組が出場資格を得る。上位の1~7位は自動的に出場権を獲得。残りの1枠は、ランキング8~20位に同年の4大大会(グランドスラム)優勝者がいる場合はその選手に与えられ、いない場合は8番目の選手が獲得する。大会は、4人(4組)ずつ、二つのグループに分かれてラウンドロビンと呼ばれる総当たり戦を行い、各グループ上位二人が決勝トーナメントに進出。大会で勝利すれば、世界ランキングのポイントが加算される。2014年11月にイギリスのロンドンで開催された同年大会では、錦織圭が日本人選手として初めて出場を果たし、準決勝まで進出した。