大学や企業によってインターネット上で公開され、世界中の誰でも受講が可能な講義。欧文の頭文字を取った略称で、日本では大規模公開オンライン講義などと訳される。受講は基本的に無料。講義内容などを無料公開する従来のオープンコースウェア(OCW)とは異なり、双方向性を持つのが特徴で、他の受講者との討論や教授への質問が可能。また、受講者には課題や試験が出され、水準に達すれば修了証が得られる。修了証は正式な単位ではないものの、就職時などに考慮されることもある。2011年ごろからアメリカなどの英語圏を中心に活発になり、スタンフォード大学の教授らが中心となって設立したCoursera(コーセラ)や、同じくスタンフォード大学から生まれたUdacity(ユダシティー)、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)が共同設立したedX(エデックス)などのサイトには多数の大学が参加。日本でも、東京大学が13年9月にCourseraでの講義を開始したほか、14年春には京都大学もedXでの配信開始を予定している。