慶良間(けらま)諸島は、沖縄県那覇市の西方40キロの沖合にある渡嘉敷島、座間味島、阿嘉島を中心とする大小30の島。1978年に沖縄海岸国定公園に追加指定されていたが、2014年3月5日に国立公園に指定されることとなった。多様なサンゴが高密度で生息するサンゴ礁、ザトウクジラの繁殖海域といった多様な生態系と、透明度の高い海に浮かぶ島々や岩礁が作りだす景観美が高く評価された。公園指定区域は3520ヘクタールの陸域と約9万ヘクタールの海域からなり、海中の景観を保護するため、サンゴ礁が高密度に見られる水深30メートルより浅い沿岸部も海域公園地区に指定されている。国立公園の新規指定は、1987年の釧路湿原以来27年ぶりで、31番目の国立公園になる。