2020年に東京都で開催されるオリンピック、パラリンピックの夏季大会。東京は11年7月に立候補を表明し、13年9月に開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会で、イスタンブール、マドリードを破って開催都市に選ばれた。1964年大会以来、2度目の開催で、冬季大会と合わせると日本での4回目のオリンピックになる。2013年1月に東京招致委員会がIOCに提出した大会計画によると、オリンピックは20年7月24日~8月9日の日程で28競技を、パラリンピックは8月25日~9月6日の日程で22競技を行う。東京都新宿区の国立競技場を約8万人収容のオリンピックスタジアムに建て替えてメーン会場とし、全競技場の85%にあたる28カ所は選手村(中央区晴海)から8キロメートル圏内に収めるコンパクトな大会をコンセプトに掲げる。また、東日本大震災からの復興もテーマと位置づけ、サッカー1次リーグの会場の一つに宮城スタジアム(宮城県宮城郡)を使用するほか、被災地を縦断する聖火リレーも計画する。招致委員会による試算では、競技会場の建設やインフラ整備、観光客の増加などにより、決定から開催までの7年間で経済波及効果は約3兆円になるという。