インターネットから受信しながら再生するストリーミング方式を使った、定額制の音楽配信サービス。利用者は月ごとに数百円から1000円程度の定額料金を支払い、提供される数百万曲の楽曲の中から、聴きたい曲やアーティスト、ジャンルなどを選ぶ。利用者の好みの傾向から、ほかのおすすめの楽曲を提案する機能を備えているものもある。日本では、2004年に台湾のKKBOXが同名のサービスを、13年にはレコチョクが「レコチョクBest」を開始したが、広く普及していなかった。しかし、15年5月にサイバーエージェントなどが「AWA(アワ)」のサービスを開始したのを皮切りに、同年6月にラインなどが「LINE MUSIC」の、7月にアップルが「Apple Music」の、9月にグーグルが「Google Play Music」のサービス提供を相次いで開始したことから注目を集めている。「AWA」はサービス開始1週間でアプリが100万ダウンロードを突破し、「LINE MUSIC」もサービス開始12日で300万ダウンロードを突破するなど、利用者を急速に伸ばしている。08年にスウェーデンでサービスを開始し、欧米を中心に6000万人以上の利用者を誇る世界最大手の音楽配信サービス「Spotify(スポティファイ)」は、日本でのサービスを準備中。