プロ野球で1人の打者が同一シーズンに打率3割、30本塁打、30盗塁を記録すること。高打率をマークする打撃技術、本塁打を量産するパワー、盗塁を重ねるスピードを兼ね備える必要があるため、達成が難しい記録とされる。1950年に岩本義行(松竹)と別当薫(毎日)が初めて達成。53年に中西太(西鉄)が20歳の若さで達成した後は長く達成者が出ず、83年に簔田浩二(阪急)が30年ぶりに達成し、メディアでこの記録が注目されるようになった。以降、89年に秋山幸二(西武)、95年に野村謙二郎(広島)、2000年に金本知憲(広島)、02年に松井稼頭央(西武)がそれぞれ達成。15年にはヤクルトの山田哲人とソフトバンクの柳田悠岐がそろって達成し、1950年以来65年ぶりに1シーズンで2人の同時達成になった。23歳で達成した山田は中西に次いで2番目の年少記録となったほか、史上初めてトリプルスリー達成と本塁打王、盗塁王獲得を同時に成し遂げている。