西武グループが、東京都渋谷区に1973年6月にオープンした商業施設。おしゃれで個性的な店舗づくりで渋谷の若者文化をリードし、80年代にはDCブランド、90年代に入ると渋カジ(渋谷のカジュアルファッション)の発信基地となった。また、パルコがイタリア語で公園を意味することから、開店前には「区役所通り」と呼ばれていた店舗前の道路が「公園通り」と名付けられた。「PART1」に続いて、75年12月に「PART2」、81年9月に「PART3」がオープンしたが、PART2はビルの耐震不足のため2007年12月で閉館した。16年8月7日、PART1とPART3が建て替えのために一時休業となった。建て替えは、同店が開発施工予定者として東京都に提案した同区宇田川町の再開発計画に伴うもの。19年9月には、地上20階、地下3階、延べ床面積約6万5000平方メートル、大人にもターゲットを広げ、店舗や劇場のほかオフィスも伴った新しい商業施設として生まれ変わる予定。また、PART1開店と同時に西武劇場として開業し、さまざまな自主プロデュース作品を上演し続けてきたパルコ劇場も、16年8月7日の朗読劇「ラヴ・レターズ」(原作・A.R.ガーニー、訳と演出・青山陽治)の公演をもって一時休館となった。