レース専用の1人乗りプロペラ飛行機でコースを飛行し、その速さを競うモータースポーツ。空気でふくらませた高さ25メールのゲートを通過しながら、全長約5キロメートルのコースを飛ぶタイムを競う。レース中の最高速度は時速370キロメートル、最大重力加速度は10Gに達し、「空のF1」とも称される、国際航空連盟(FAI)公認の世界選手権。参加者には、元空軍パイロットなど、一流のパイロットが名を連ねる。オーストリアの飲料メーカーであるレッドブルの企画として2003年に第1回が開催され、05年からは世界選手権として、世界各地を転戦しながら年間成績を競う形式で毎年開催されるようになり、欧米を中心に人気を博した。09年には、日本人パイロットの室屋義秀がアジア出身者としては初めて参加。11~13年は安全基準の見直しなどを理由として開催されなかったが、エンジンとプロペラを規格統一するなどのルール変更を経て14年に再開された。15年5月には、同年のシーズン全8戦中、第2戦が千葉市の幕張海浜公園で開催される予定で、日本初開催として注目されている。