日本中央競馬会(JRA)が開催する中央競馬に出走する馬に騎乗するための国家資格。JRAが運営する競馬学校(千葉県白井市)の卒業生が免許試験に合格して取得するケースが一般的だが、試験自体は16歳以上で資格を満たせば誰でも受験できる。試験では、競馬に関係する法規や知識、一般常識などを筆記、口頭で答える学力試験や、騎乗技術を試す実技試験、身体検査などが行われ、合格者には1年間の免許が交付される。前年度の免許を取得した騎手も、引き続き騎乗する場合には更新試験を受ける必要がある。外国籍の騎手に対しては、年間で通算3カ月間の騎乗を認める短期免許制度が1994年に導入された。その後、2013年8月に発表された14年度の騎手免許試験要領で、外国の騎手免許を受けている者は学力に関する筆記試験を英語で受験することが可能と改正され、外国人騎手に対する門戸が拡大。翌15年度の試験では、イタリア出身のミルコ・デムーロと、フランス出身のクリストフ・ルメールの2人が合格し、1994年以降の制度では外国人騎手として初めて、通年のJRA騎手免許を取得した。