長野県と新潟県にまたがり、山岳や高原を主体とする国立公園。2015年3月27日に全国で32番目の国立公園として新たに指定された。長野県長野市、飯綱町、信濃町、小谷村と、新潟県糸魚川市、妙高市の2県6市町村にまたがり、面積は3万9772ヘクタール。妙高山や飯縄山などからなる妙高火山群、戸隠山を代表とする戸隠連峰など、多様な山岳が密集する。また、それらの裾野に広がる高原や野尻湖なども含まれる。高山植物やライチョウなど、貴重な動植物の生息地でもある。同地域は1956年に群馬、長野、新潟の3県にまたがる上信越高原国立公園に編入する形で国立公園に指定されたが、志賀高原や浅間山などを含む東部とは景観や生態系が異なるため、分離が検討されていた。環境省は2014年4月に新たな国立公園として分離独立させる方針を示し、15年1月の中央環境審議会で決定した。